少子高齢化で大学はどこもたいへんだ
今月は、東京駅にある東京ステーションホテルにて、8年間客員教授として勤務していた女子短期大学の同窓会に8年ぶりに出席してきた。
懐かしい顔、顔、顔で久しぶりに再会し安堵感を得た。
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まもなく学長の挨拶があり、そこで出た話に信じられないこと、とわが耳を疑った。
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まだ県民人口が増え続けているS県(わが国で人口が増え続けているのは首都圏の1都3県と愛知県、沖縄県の6つしかない)だが、私立大学で定員を確保しているところは、たった2校しかないとのこと。ホンマかいなである。他地方は推して知るべしである。
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その1つは医科大学で、これはさもありなんである。もう一つが当方が勤務した女子短大で、小生が8年前に退職したとき、キャリア短大を目指すことで、そのポジショニングを明確にしてきたが、その努力の結果、受験生をはじめ地域社会、企業に広く受け入れられたらしい。入学する学生の半分は県外からである。
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最近のデータでは全国に大学は780校、短大は340校で、合計で1120校である。
大学の7割方が私立大学で1955年時に比べて約3倍の数に達しているという。
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少子高齢化の影響は定員割ればかりか、計り知れないインパクトを大学や地域に与えているようだ。
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地域にある大学や短大を、地域住民も、地元企業も、自治体も大いに活用しようではないか。地域問題の解決拠点として、生涯学習センターとして、そして高齢者の社会参加の場にもなり得るのではないか。いっそのこと大学や短大と、シニアのサ高住やグループホーム、有料老人ホーム、地域包括支援センターとの併設を検討してみてはいかがであろうか。
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それが本当のウイン ウインの関係だ。
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☆客員教授ながらゼミも担当した。私大経営は厳しいものだ。自分のCB研究所と合わせて教員もこなし、忙しい毎日であった。 今はその反動か、そうでもない毎日を過ごしている(笑い!)。
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