先輩研究者の鬼籍入りはたいへん寂しいもの
図書館学・情報学の基礎をご教示頂いた田中功先生が4年前にすでにご逝去されていたことを、拙稿の整理・検索中に発見した。大変残念の一言に尽きる。
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忙しさにかまけてもう十年来お会いしていなかったが、今でも田中先生の温和な姿が目に焼き付いている。私が情報学の基礎を築けたのも、総務省地域情報化アドバイザーにつけたのも先生のおかげであると思っている。
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田中先生とは先生がJICSTから産能短大へ移籍時から、そして当方産能大学総合研究所研究員時代からご一緒する機会をいただいた。その後、先生は日本女子大学の図書館・情報学の教授として招聘され、また当方は銀行系研究所へと転職したが、何度か共著の執筆や論文作成等でお世話になった。
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先生は渋谷育ちのダンディで温和な方というのが衆目の一致するところだ。お酒が入ると、子供のころの渋谷駅近辺の様子をお話しされていた。仕事の打ち合わせで川崎市多摩区生田のご自宅にも伺ったが、その場で健康茶をおすそ分けしていただいたことも何度かあり、健康にはひと一倍気をつけられていたと感じていたが、人の人生とは分らないものである。
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田中先生は最後に日本女子大学図書館長で退職され、名誉教授となり、悠々自適な生活をおくられていたらしいが、先輩研究者の鬼籍入りは寂しいものである。ご冥福をあらためてお祈りする。
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合掌
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