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2017年5月13日 (土)

コミュニティ・ビジネスと社会的起業(企業)家

 コミュニティ・ビジネスといえば、地域住民が地域の問題にビジネスの組織をもって取り組み、地域資源を活用しながら自ら問題を解決しようとすることであるが、その学際的な本質は、コミュニティの共同体論、地域の活性化論、社会的起業論、NPO論、ボランティア論、社会参加論などの総合的な視座から成立している。

コミュニティ・ビジネスにおいて現場で主役となる人々は、団塊世代の退職者や子育てを終えた母さん、そして障がい者や失業者、子育て中の母さんであり、みんな働きたいと願ってきた人々である。そうした彼らを牽引するリーダーは“社会的起業(企業)家”とも呼ばれている。

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 社会的起業(企業)家とは自己実現をしながら社会を変革して行こうとするベンチャー精神を持つ起業家をいうが、最近若い起業家をそうした呼び方にすることが少なくない。しかし、それはけっして若い起業家の専売特許ではない。サミエル・ウルマンの言葉を借りれば、青春という“熱い心”と成し遂げようとする“実行力”を持ち合わせれば、それは年齢や性別を問わないものだ。

コミュニティ・ビジネスは、地域の諸問題に地域の仲間と一緒に取り組み、ビジネス組織を持って中長期に取り組んでいくものである。1~3年という短期間で地域の困った問題が解決するものではない。息の長い取組みであり、郷土愛をもって新しく創っていくものである。

その先人を挙げれば、長野県小川村の㈱小川の庄の権田市郎さん、栃木県足利市の社会福祉法人こころみる学園・有限会社ココファームワイナーの川田昇さん、滋賀県長浜市の黒壁の笹原司朗さん、愛知県長久手市の愛知たいようの杜・ゴジカラ村の吉田一平さんなどである。

私は、そうした郷土愛を持って地域を元気にする事業、すなわちコミュニティ・ビジネスに取り組んできた彼らを尊敬の意味も込めて”社会(的)企業家”と呼んでいる。

<生産性新聞への寄稿>に一部加筆して作成>

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アートは見る人の心を温かくする

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