読書家与謝野馨氏を偲ぶ
明治の後期に「君死にたまうことなかれ」と戦場に向かう弟への愛情を歌にした女流歌人与謝野晶子の孫にあたる政治家与謝野馨氏が逝去された。私には政治家というよりも読書家としての与謝野馨氏の印象が強い。
彼は本を求めて神田神保町界隈をよく散策されていたらしい。私も本好きでよく神保町の古書店へ足げく日参したが、一度だけ与謝野氏と遭遇したことがある。
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あれは10年前になるだろうか。神田神保町の三省堂書店本店のたしか4階だろうか、ローマ関係の本を探していたとき、接触してきたスーツ姿の紳士がいた。彼も西洋関係の書籍を探していたのであろうか。相互に肩が触れたが、与謝野さんの方から「どうも失礼しました!」と声をかけてきた。あのだみ声とメガネの笑顔がとても印象に残る御仁であった。
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ご冥福をお祈りする。合掌
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