多忙な経営者は移動中よく仕事をするものだ
昨年12月に私は韓国の地方都市で開催された国際フォーラムへの招聘講演があり、11月の招聘講演(こちらは韓国の政府系財団主催)に続いて、同じナショナルフラッグの飛行機の同じ便に搭乗し、羽田からソウルに向かった。会場も近かったので宿泊するホテルも同じホテルに2泊3日の日程で取り、同じ部屋に滞在した。つまり前月の訪韓のサクセスストリーのイメージ通りに12月の訪韓も同じ行動をとることで極力ストレスを減らし、仕事を無事乗り超えたのである。
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そうすることが一番安全であり、仕事もしっかりと進めることが、還暦を迎える歳になってはじめて分り、それが現在は確信へとかわった。だから今年の岡山の仕事は、7往復とも同じ時刻の新幹線で往復し同じホテルの同じ部屋に宿泊することにして仕事は無事終了した。
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そしてもう一つの確信は経営者は移動中によく仕事をするものだということである。
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韓国に向かう移動中の機内で同年代と思われるビジネスマンが隣席に着いた。おかしなことにCAさんが立て続けに3人も彼にわざわざ挨拶にやって来た。常連客なのだろうか?私は彼の行動をしばらく観察して見ることにした。すると、おもむろにバックから新聞を取り出し、端から端まで丹念に目を通しはじめた。それから新聞を縦にしたり横にしたりと、せわしない様子だ。またタブレット端末を取り出すとメールのチェックを始めた。機内食にも一切手を出さず、盛んにメールを確認している。新聞のハングル文字から日韓を往復している常連客らしいが、CAさんが3人も挨拶に来るとは一体だれなのかと不思議に思い、とうとう声をかけてみた。名刺を交換して初めてCAさんの挨拶の意味が分かった。
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彼は世界的に有名な○○電子の副会長であったのだ。日本の電機メーカーとの商談の帰りとのこと。その後無事金浦空港に着き、私は入国手続きを終えて空港のロビーに出ると、彼が日本語のできる秘書(彼は取締役であった)を従えて私を待っていた。私も彼も話し好きな性格なのだろうか、日本語のできる秘書さんを交え、私は迎えに来ているフォーラム関係者のことをすっかり忘れ、つい話し込んでしまった。
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私の行動も彼の目から不思議に映ったのであろう。機内で招待講演の原稿にせわしなく目を通していたのである。
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