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2017年11月23日 (木)

ある大学院の科目<コミュニティ・ビジネス論> 細内 信孝

2012年度当時の細内所長が非常勤で勤務していたとある政策研究の大学院におけるシラバス(公開済み)です。私の備忘録的にブログにアップしました。写真は現地視察の風景です。
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<コミュニティ・ビジネス論> 細内 信孝
科目分類:プログラム科目 | 単位:2単位
群/プログラム:地域産業政策/地域産業政策
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【授業のテーマ】  本講座では、コミュニティに活力を与え続けることが可能なコミュニティ・ビジネス(CB)とそのCBを核にした戦略コミュニティ によるコミュニティの活性化、再生策を学ぶ。自己雇用による生き がいや働きがいを生み出す効果とスモール・ビジネスを通して地域 経済に寄与するCBついて理解し、市民起業、まちづくり、環境共 生、福祉、子育て等の事業によるもう一つの新しい地域経済・産業 の作り方を学ぶ。
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【授業の到達目標】 学生は、地域の社会問題の解決を、CBという地域事業の視点から 考察し、その解決に向けた事業プランを作成することができる。 かつ学生は、その社会問題解決に向けて、関係する行政や中間支援 機関、NPO、企業、大学等とパートナーシップを組みながら、事 業者の立場に立って、主体的に地域経営の一翼を担うマネジメント 能力 (内外の調整能力)を記述することができる。
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【授業の概要と方法】 世界各地で展開されているコミュニティや市民セクター等において 生起する多様なビジネス(コミュニティ・ビジネス)は、疲弊して いる中心市街地、商店街、住宅地、団地、農林水産の集落など、多 方面で散見されているがまだ充分ではない。そのコミュニティ再生 の切り札として注目を集めているCBを紹介する。それはCBが持 つコミュニティの活性化の視点から、また市民起業、社会的起業の 視点から、さらには社会的弱者(職のない者、障がい者、高齢者等) の自立の視点から、その問題点や課題を整理する。本科目では、そ うしたコミュニティ・ビジネスの先進事例を取り上げ、将来の発展 の可能性と課題について、ケース・スタディを交えながら(今年度 から現場に赴く機会を増やす)、その検証を行う。また、そうしたプ ロセスを通じて、“コミュニティ・ビジネスとは何か” の本質を探り、 具体的な活動分野やその意味・意義、ビジネススタイルを確認して いく。
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【授業計画】 回 テーマ 内容
1 コミュニティ・ビジネ スとは何か(1) CB現地視察、現場ゲストのレク チャーを含む 
2 コミュニティ・ビジネ スとは何か(2) CB現地視察、現場ゲストのレク チャーを含む 
3 コミュニティ・ビジネ スとは何か(3) CB現地視察、現場ゲストのレク チャーを含む
4 コミュニティ・ビジネ スとは何か(4) CB事業企画書 (基礎編1)の作 成 
5 コミュニティ・ビジネ スとは何か(5) CB事業企画書 (基礎編2)の作 成  
6 新たな公共づくりとし てのコミュニティ・ビ ジネス コミュニティ内にCBによる共 助、互助の仕組みを作る。
7 コミュニティ・ビジネ スを主体とした戦略コ ミュニティのあり方 コミュニティに横串を通し、ネッ トワーク化を可能とするCBにつ いて知る
8 職のない者、障がい 者、高齢者等の社会参 加 社会的弱者にとってCBで働くこ とが
社会参加の場になる 
9 団塊世代の自分起こし と地域デビュー CBによる地域デビューの方法を知る
10 社会起業家による新し いまちづくり CBを起こす社会起業家とは何かを知る 
11 大競争と相互扶助が共 存する地域社会づくり CBによる共生、共存について、経済の分野でも必要であることを 知る 
12 まちづくり(コミュニ ティ・ビジネス)を支 援・仲介するインター ミディアリーの役割
CBにおけるインターミディア リーの位置づけと役割を知る
13 民、産、学、官の協働 による地域経営 新しい公共という視点から協働の 意味と役割を知り、民の立場から CBの位置づけやその役割を知る
14 共に生きる社会づくり に向けて 一人勝ちの行き過ぎた経済を是正 する一つの対極
(コミュニティに 根差した経済・産業)に共に生き る社会づくりがあるが、そのあり 方を考える
15 纏め(予備) 現場視察の日程により、スケ ジュールは前後交換する場合もある。
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【授業外に行うべき学習活動(準備学習等)】 テキスト 2 冊を事前に精読しておくこと。
【テキスト】 細内信孝著『新版 コミュニティ・ビジネス』学芸出販社 細内信孝編著『がんばる地域のコミュニティ・ビジネス』学陽書房
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【参考書】 細内信孝編著『地域を元気にするコミュニティ・ビジネス』ぎょう せい 細内信孝編著『みんなが主役のコミュニティ・ビジネス』ぎょうせい 細内信孝、鵜飼修著『コミュニティ・ビジネス起業マニュアル』ぎょ うせい 細内信孝編著『団塊世代の地域デビュー心得帳』ぎょうせい
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【成績評価基準】 授業への参画度 (積極的提案や発言を重視する。40 %)、課題レポー ト(60 %)を併せて、総合的に単位を認定する。
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【学生による授業改善アンケートからの気づき】 今年度からCB事例の視察や実践者の生の声を積極的に授業で紹介 していく。
【情報機器使用】 PC、プロジェクター、ビデオ・DVD機器、ホワイトボード
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【その他】 現場視察は現地集合、現地解散を原則とする。遠隔地の場合、授業 回数が 2 回分になることもある。
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