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2017年11月16日 (木)

日本の持続可能なコミュニティ・モデルは長野モデルだ

国際ファーラムで講演する日本代表の細内信孝所長(2016.11.1 韓国全州市)


細内所長の国際招聘講演は、2008年ソウル2010年ソウル2016年11月全州2016年12月完州の計4回あるが、いずれも社会的企業やコミュニティに関する国際
シンポジウムだ。


韓国、カナダからも多数研究者が講演する


岳人、学人、若人が集う信州松本市

松本市出身といえば草間彌生、世界を代表する前衛芸術家だ

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松本市の隣は短歌のまちを標ぼうする塩尻市

市民が集う場に図書館が併設されている

☆超高齢社会に向けて長野(信州)モデルの提案

細内所長は松本市をはじめ長野県には4年間居住した

2016年11月に韓国の全州市で行われた「持続可能な地域共同体モデル」の国際
フォーラムにて、細内所長は韓国政府等より招聘を受け、招待講演をしてきまし
た。その概要は以下のとおりです。

持続可能な地域共同体モデル、長野モデルとして、以下の仮説をもって唱えてい
るのは、おそらく私以外にいないかと思います。強いて言えば、長野県内でPPK
(ぴんぴんコロリ)という言葉が使われていますが、私の長野モデルを簡単に説
明するならば、その意味や意義を解説する言葉の一つとなり得るでしょう。それ
は高齢になっても緩やかに働く(社会参加の)場が身近な地域コミュニティにあ
るということで、そこではだれもが主役となって働き、健診、介護予防のもとに
健康でハッピーに暮らしていこうとするものです。


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多摩ニュータウンの街並み、遠くに新宿の高層ビル群が見える
<日本のコミュニティ問題 >

★人口減少問題

・日本の人口は毎年31万人の減少を続けている。現在の人口1億2650万人が、30年
の2050年ころには1億人を割るであろうといわれている。⇒それは国力の低下、コミ
ュニティ力の低下、企業の縮小・衰退を招くことが予想されている。
*
★それに伴い予測される社会問題
・すでに始まっているが、本格的な少子高齢社会の到来で、医療・社会保障費が増大
し、あわせて地域コミュニティの経営力が衰退し、地方に不健全なコミュニティが急増
する(よって健康なコミュニティ、すなわちヘルシーコミュニティの必要性が高まる)。
また地方自治体の財源不足も一層拍車がかかる。コミュニティ・ビジネスをもって地域
コミュニティの経営に住民が直接参画する時代の到来が始まっている。
*
☆ヘルシーコミュニティとは、地域課題を自ら解決する能力のあるコミュニティのこと。
*
☆コミュニティファーストとは、一人の住民がみんなのことを考え、コミュニティは一人
住民の思いをおもんばかること。
*
★地方自治体の喫緊の課題
・中央政府の指示のもと行われた平成の大合併により、地方自治体の数が3,300から
1,700整理統合され、公共サービスの低下がより一層懸念される。今後、縮小、そし
て消滅する自治体が増加し、集落の生き残り策が喫緊の課題となる。それはもうすで
に始まっている。
2013
コミュニティ・ビジネスは、こうした貧しい公共サービスに対して、買い
物・生活支援サービスなどに代表されるローカルサービスを代替し、
地域住民の自主性、マネジメント力を向上させ、地域共同体の自己
決定権を維持、発展させる。
コミュニティ・ビジネスが作るヘルシーコミュニティが新しい信頼の
形を作る
*

1.地域を一つの生活圏として捉え、職住近接の働き方、暮らし方をつくる

*

2.地域が必要としている仕事を顔の見える範囲の地域密着でつくる

*

3.地域の困った問題の解決や生活支援サービスを適度なビジネスで行う

*

4.地域の身の丈にあった等身大の仕事を職住近接でつくる

*

5.地域にある遊休資源を活用し、地域事業として外部経済を獲得する

*

6.地域の新しい社会づくり、共創づくりを地域のステークホルダーと並行して進める

*
7.地域で失った内部経済を地域の協業、すなわちコミュニティ・ビジネス

で取り戻す

8.以上の働き方、暮らし方を総体的に進めることから、新しい自分おこし、

地域おこし、信頼おこしが起きてくる。

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日本の持続可能な地域共同体:長野モデルの特長、県民人口214万人のコミュニティ

☆長野県は、日本一の長寿県であり、かつ世界長寿トップクラスのコミュニティである

(かつての予防検診後進県から医療・福祉の先進県へと変貌)

☆長野県には、顔の見える地域コミュニティ(地域共同体)が多数残っている

☆地域住民には、住民自治の長い歴史と伝統がある

☆地域共同体には、冠婚葬祭などを地域で作り上げる伝統と文化がある
野澤組の自治活動や諏訪神社の御柱祭りもその一つ、そこには地域コミュニティの

みんなが参加できる場と機会がある。最近はその場に観光客も参加できる仕掛けが

観光地としての魅力を高めている。そうした地域の生活に密着する観光を

私は生活観光と呼んでいる。 信州新町では商店街振興組合のメンバーが地域の

葬祭をNPOの事業として実施している。)

☆子供から大人、高齢者まで、すべての年代で地域共同体に対する愛着心と誇りが

強い(信濃の国の唱和もその一つ)

☆かって江戸時代には寺子屋が1400か所もあり、日本一の設置数である。次世代の

子供たちの教育に対して熱心な土地柄である。

☆新進気鋭の精神と勤勉な暮らしを守る我慢強い風土がある

☆男性70歳以上の高齢者起業率は日本一である(緩やかに働くことができる場が、

身近な地域コミュニティで作れることは、適度な緊張感を育み、健康にも良い)

*

☆コミュニティ・ビジネスを新しい信頼のかたち、社会参加の場、新しい地域の働く場

(多足のわらじ)としてとらえていることが、その証である。

*

諏訪大社の御柱祭りは、6年に一度開催される1200年前からのCB(経済循環)活

の一つであると私は思っている。その準備段階からとらえるとその経済活動はもっ

短サイクル化することになる。

*

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*長野県喬木村伊久間地区の事業発表会

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*長野県野沢温泉村の朝市の賑わい

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*野沢温泉村の足湯と13の無料共同浴場


コミュニティ産業を意識する時、ロボットと一緒に暮らす

時代の幕開けだ(生産性新聞の寄稿より)。


☆出典: 細内所長の旅日記
http://cbhakase.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-6757.html

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