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2018年2月27日 (火)

アンデルセンでデニッシュを買い、珈琲を飲みながら少しヒュッゲな気持ちになる

数年前宮崎県都城市の講演の帰りに、都城市役所のご厚意で、児童福祉の父・石井十次の養護施設(十次のころは孤児院)へ、当方の視察をお願いしてくれていた。

私は講演の翌日、宮崎市から西都原古墳群の視察を終えて児湯郡にあるその施設に向かったが、帰りに養護施設の児嶋理事長さんが児湯郡内を車で案内してくれた。
養護施設の中はもちろんのこと、武者小路実篤が最初に住んだ理想の郷・新しき村(「人間らしく生きる」社会を目指す、その後埼玉県毛呂町に移転)を車でめぐってくれた。
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そして武者小路実篤が晩年居住した調布市仙川にはその理想郷の面影がある。
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私はCB総研のある新宿から京王線で帰宅する際、仙川駅に途中下車して、仙川付近をよく散歩をする。
そう武者小路実篤の私邸跡を訪ねるのである。
国分寺崖線の上に立つその私邸は現在緑多き公園となっている。
水のあるところに住みたいという彼の希望が叶えられ、今でも光りコケの公園として保存されている。
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多摩川沿いの崖線からは、空気の澄んだ冬場に富士山が良く見える。
小説家の安部公房もかつてこの付近に私邸を構えていたが今はない。
富士山がよく見えるその場所には新しい邸宅が二軒建っている。
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仙川付近を本格的に歩き始めて早7年が経つ。
今日も仙川駅前のアンデルセンでデニッシュ・ペストリー(デンマーク風のパン)を買い、店内で珈琲を飲みながら少しヒュッゲな気持ちになる。
アンデルセンは還暦を迎えた私の充実したひとときの場である。
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