ガンジーに見る糸車の意味とコミュニティ・ビジネスとの親和性
私の尊敬する先人の一人にインドのガンジーがいる。
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彼の地を私は2012年4月に訪問 した。それはコミュニティ・ビジネスの考え方に相通じるものがあるからだ。英国の植民地だったインドのガンジーによる独立運動当時、彼のイメージは自ら糸車をまわし、綿から糸を紡ぎ、その糸から服を作るという一連の姿が、私には強く印象に残っている。
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植民地時代のインドでは、農民が作ったほとんどの綿を英国が安価で買い入れ、それをもとに英国の機械で作られた綿布を製品として輸入していたのである。
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つまり英国は、自国の産業革命として紡績産業を成立させたが、反面インドの綿産業を破壊したのである。ガンジーは、独立運動のビジョンとして、自力で糸車を使い、綿から糸を紡ぎ、手作業で綿布にし、自らの服を作ることを人々にすすめた。こうした一連の手作業を通して、インドの人々の連帯感を醸成し、それに関わる人々の仕事を取り戻すことを実践して見せたのである。
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これは私が唱えているコミュニティ・ビジネス(CB)のすべての人に仕事を、社会参加の場を、に相通ずるものがあるし、また生活に関わる自己決定権をCBで地域に取り戻そうにも相通じる。そして持続可能なコミュニティは、こうしたことによってはじめて成り立つものであることを最後に付け加えておきたい。
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これからのAI進出を先取りして、最近大手銀行は行員を数万人規模で減らすという。
わが国もAIの時代を迎えるにあたり、AIに仕事を奪われる中間所得者層はますます増えることになるだろう。つまり低所得者層の増加が予想される。
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上手くこの波に乗れない人々は没落し、残念ながら貧富の格差はますます拡大することになるであろう。そうならないためにもCBの普及活動を自己の使命としてすすめなければならないと覚悟している。
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