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2018年8月31日 (金)

人生の転換点を上手くつかむことがプロの生き方だ

いま人生に成功をおさめている人物の生きざまを研究している。

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その成功への共通点を探究しているといっても良いだろう。
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彼らも多くの失敗のもとに這い上がって、苦しんだ末に徳を獲得した。やがて王道を得るのである。
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戦国時代の斎藤道三も織田信長も、最初は徳を求めて領国経営をはじめるが、結局は自ら蒔いた種、覇権主義によってその生涯を閉じることになる。
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成功者(プロ)には必ず人生の転換点がある
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ある人は、海外視察で出かけたフランス旅行をきっかけに人マネをしない、人と違ってよい、人間は一人ひとり能力が違うことに気づく。彼は、今までの自分が世間に対しても、学校に対しても、周りに合わせることで卑屈になっていた。そんな自分に気が付いたのである。そこから彼の人生、ビジネスは前向きに回りはじめる。
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もう一人の人生の転換点は、自分の行動に違和感を覚えたある人の話し。競争社会の中で勝者になることを人生最大の目標にしてきた彼は、何をやっても一生懸命に取り組み、大方はその世界で一番になっていった。しかし中年にさしかかると、そうした生き方に疑問を持つようになった。勝者はいずれ敗者になる。覇権主義的な生き方では、先が見えてしまう。自分の心にあった等身大の生き方、競争相手が存在しない、言わば、相手(顧客)の顔がよく見える”徳による行い”に転換しよう、と心に誓ったその日から、彼の行動はまわりの人々に優しくなっていった。
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三人目のその人は、若いころ始めた事業で、産地までトラックをチャーターしてジャガイモを買い付けに行ったが、売れ残りが出てしまい、近所の八百屋よりも早く痛んでいくのを目の当りにした。農薬や化学肥料を使わない農産物は本物で野性味に溢れたいへん美味しいが、反面傷みやすく、鮮度管理が大切であることを身をもって知ったわけだ。しかし彼はこんなにも美味しい農産物を欲しがる人が大消費地東京にはたくさんいるはずだ、と確信をもって有機農産物の販売事業を本格化したのである。これも彼にとって人生の一大転換点であった。
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こうして人生の転換点に気づく人は幸せである。一生気づかずに終える人の方が圧倒的に多い昨今である。
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昭和の時代、若者なら誰もが日本一を目指す風が吹いていた。そんな日本一を目指す八百屋、魚屋、和菓子屋、寿司屋、フランス料理店などが出てこない、活力の乏しい社会(商店街)になってしまった。いま全国各地の衰退する商店街は同じ顔をしたチェーン店ばかりだ。
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私の転換点:企業の主任研究員を辞して、独立したときに出した書籍が、いまの自分を支えている。仲間の協力もあり、この書籍はおかげさまで13刷りまで版を重ねた。
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