走りながらアップグレードし、ブーストするアメリカ企業文化の特徴とその衝撃性ある商品サービスの凄さ
今までの人生で、自ら購入した『衝撃的な商品サービス』との出会いは、職場を通して、まずは1990年の8ビットPCのマッキントッシュSE20、そして1995年のウィンドウズ95からである。
2000年代に入ると、ⅰPODの登場から始まる音楽配信サービス、アマゾンの書籍販売サービスの利用、2010年iphone4の登場とテザリングサービス利用へ。FBへの登録は、海外講演で交流した人々に刺激を受け、2010年の帰国後に行う。Googleへの登録と利活用もこの頃から。
さらに日本では2016年渋谷区からスタートしたウーバーEATSによる、いつでもバイトが可能、どこでも配食サービスOKの活用。2021年には、即時対応のファイザー社、モデルナ社製のコビッド19ワクチンの接種となる。
以上、いずれの商品サービスはアメリカ製だ。
国産ワクチンがいまだ市場に出ていないわが国とは雲泥の差、投入資金と開発スピードがまったく違う。そして残念ながら、わが国はもはや先進国ではない。一人当たりのGDPはとうとう隣国と肩を並べてしまった。中流階層が萎み、非正規の労働者が全労働者の40%を超えた。ここで思い切ってホワイトカラーのフローと生産性を高め、失敗を恐れないチャレンジャーには背中を後押しする施策が必要である。
この革新的な商品サービスの開発力はどこから来るのか。すごい国だ。アメリカという国は。
最近のわが国のトレンドの一つ『多様化』を、米国はすでに30年間も連続でアウフヘーベンし続けている。
わが国の同質内の多様化よりも、米国の異物を飲み込みながらもノード型ネットワークの形成で生活を革新するやり方の方が、商品サービスとしては何枚も上手である。それが走りながら改善(アップグレードし、ブースト)する現代アメリカの企業文化の特徴だろう。
1997年に米国サンノゼ市の女性起業家ミッキーさんのオフィスを訪問する筆者たち(すみだネットワーク研究会の調査団メンバー)