細内所長の茨城県のイメージ
茨城県といえば都道府県の魅力度ランキングでいつもブービー賞を争う常連県として有名であるが決してそうではない。
コミュニティ・ビジネスの講演、起業ワークショップで茨城県に100回以上通った細内所長は、そんな茨城県を別な視点から解説してみよう。
北関東3県(675万人)の中で群馬194万人、栃木194万人、そして茨城287万人で、北関東の中で人口が一番多い県である。
常陸の国は、上野の国と同じ親王任国であり、現在の人口規模が示す通り、古代からパワーのある国(県)である。
新しい文化を積極的に取り入れる風土、さきがけの気風に満ちた国(県)である。
水戸藩主徳川光圀から始まる水戸学もその一つである。江戸幕末時には藤田東湖らによる水戸学(国学)が隆盛をみせ、吉田松陰ら尊王攘夷派の思想的基盤となる。しかし天狗党の乱等で内部崩壊をきたし、徳川慶喜の大政奉還、蟄居謹慎によってそのパワーは鎮静化した。明治維新以降、1920年水戸に旧制高等学校が設置される。
戦後東海村は我が国のアトムの先駆けの地となる。そして筑波山ろくには、筑波大学をはじめ国や民間の研究所による筑波学園都市が形成され、科学万博もつくば市で開催された。
また古くは奈良時代の和同6年に編纂された常陸国風土記は、古老ら土地の語り部による我が国を代表する風土記となり、現在5国(冊)分しか伝わっていない貴重な資料である。
実は古代から文化水準の高い、新進気鋭の国(県)なのである。
しかし新しもの好きだが、飽きっぽい県民性がいまも続いているのが少し残念なところである。
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