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2022年2月

2022年2月24日 (木)

「情報と情報財」研究の軌跡、先輩研究者からの贈り物

私は、1980年4月から6年8か月勤めたドイツ系外資系企業から、1987年2月に私立大学の経営コンサルティングセンターの研究員になった。本業の経営コンサルティング以外の自主研究として、前職の時から関心があった”情報”について勤務先の姉妹校短大の田中功助教授(後日、田中氏は、日本女子大学の教授となる)の先導のもとに共同研究を始めた。その成果が次の一連の論文だ。

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そして情報財という言葉がまだグーグルやほかの検索エンジンにも出てこない時期(1987年から1990年代初頭)に興味を持ち、その概念形成に果敢に取り組んだ(これを研究という)論文が、大学の姉妹校短大の紀要に掲載された。それが次の論文だ。

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さらに当時新しく設立された情報文化学会の全国大会での発表とその成果をまとめたものが次のものである。すでに大学の研究員から大手銀行系のシンクタンクに移籍(1991年)していたため、肩書は住信基礎研究所副主任研究員となっている。

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当時1990年代の論文は、まだまだ手書きの図表が幅を利かしていた。次の図表も自ら描いたものだがたいへん懐かしい。

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この時(1993年11月発表)の論文は、国立国会図書館のデジタルコレクション(学会誌は1994年7月発行)に収められている。

この学会発表がご縁となり、大分県の豊の国シンポジウムに招待講演が舞い込んだ。しかもノーベル化学賞受賞者福井博士の前座で情報財の講演を行うのである。

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福井先生の写真の下にある会場の写真に私と後に東大教授になる川口さんも隣同士で写っている。統一テーマは「発想の原点を探る」である。私は「情報財」が演題テーマで招聘講演を行った(1994年5月)。

これらの「情報」に関する一連の研究と「CBによる地域の元気づくり」の研究が、2007年から始まり2000年3月までの13年間務めた総務省の地域情報化アドバイザーに繋がるのである。委嘱状は当初当時の大臣が任命しているが途中から総括審議官(ナンバー3)になった。いま13枚の委嘱状が私の事務所の机の上にある。

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2022年2月20日 (日)

登場人物との関係性を見てくると、NHKの大河ドラマも毎週楽しみになってくる

この写真は、江戸幕末時の旗本井上家の先祖書の一部である。

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母方の女系つながりながら、私の高祖父(4代前)にあたる井上勘次郎利明の名前が中央に見える。利明の父親は小普請組の井上収蔵利和(5代前)で、その母は平野主水の女(娘)と中央部分に記載されている。そうすると平野主水(大和国の交代寄合・旗本5000石)は、私からちょうど6代前の祖にあたるわけだ。

平野家は、賤ケ岳7本槍の一人、平野権平の末裔にあたる。そして江戸幕府の公文書「寛政重修家譜」によれば、平野家は鎌倉幕府得宗(執権)北条家の庶流を称している。いわば北条義時の末裔といえるだろう。

ここまでくると今年(2022年)のNHK大河ドラマ「北条義時(正式タイトルは、鎌倉殿と13人の何とか何とか、で忘れてしまった)」が俄然面白くなってきた。それは、少しは自分も北条義時に関係するかもしれない?と考えたからだ。こうして関係性をよく見てくると、NHKの大河ドラマも毎週楽しみになってきた。ただし家譜は仮冒も少なくないので、半分は娯楽の一つとして見た方がよいだろう。

昨年の大河ドラマ「明智光秀」も、信長の岳父斎藤山城守道三の登場で、その関係性や戦国時代を楽しむことができた。詳しくは、拙著『美濃斎藤氏に繋がる藤姓井上家の女系史伝』を参照されたし。

☆彡

2022年2月 8日 (火)

和暦と西暦の妙技

この委嘱状の発行日は、少しおかしくないか?西暦ならこうしたことはおこらないはずだが。4月1日というたった1日の間隙をついて作成した委嘱状だ。

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すなわち平成31年4月1日付けで事前に翌月の5月1日から始まる新元号・令和が発表された。官庁の委嘱は1年度ごとだから本来は平成32年3月末までのはずだが、実際は令和2年3月末までになっている貴重な委嘱状だ。13年連続の総務省地域情報化アドバイザーは、この期間を持って終了した。昔は総務大臣様からの委嘱状だったが、いまは総括審議官様からだ。13枚の委嘱状は軽いものだが、内閣総理大臣からの銀杯(国・政府から何もいただいてないが)よりもきっと重い?はずだ。

13年間連続の委員はもう一つある。東京三鷹市の商工振興対策審議会委員だ。こちらは辞める直前に今でも人気の三鷹市立ジブリ美術館の招待券(入場券)を当時の清原市長からプレゼントされた記憶がある。

☆彡

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