岸田総理のいう新しい資本主義とは何か?
冷蔵庫を買い替えたら、その家電量販店で2か月間しか使えない期間限定のポイントが付いた。販売目標を設定し、その枠内で消えるポイント枠を設けたものだ。
これは戦前のヨーロッパ・オーストリーのチロル地方のヴェルグルという町で使われた地域通貨の方式と同じ様なものだと直感した。
再びポイントが活用され、価値が再び循環する。しかもICTを活用したうまいやり方だ。それには利子がつかない、価値が時間とともに目減りする、地域通貨の法則とほぼ同じである。
コミュニティの視点からみれば、一方はヴェルグルという地域コミュニティの場での出来事、また、もう一方は家電量販店のネットワーク内のいわばテーマコミュニティへと進化したもの。
コミュニティの在り様も、現況ICT下の”ビジネスという魔物(こうしたエレメント同士がネットワーク化し、既得権のあるアナログ社会を壊し、電子データの構築と活用による新しい資本主義の社会を作っていくのだろう。私は、電子データによる資本主義を新しい情報財による資本主義と呼んでいる)”の中で、こうして世の中は再び大きく進化し始めている。
元総務省地域情報化アドバイザー(13年間継続で委嘱を受け続けたアドバイザー) 細内所長
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