ボランタリー経済の誕生と松岡正剛
私にとって、彼の著作、情報文化研究フォーラム 編『情報と文化 多様性・同時性・選択性』NTT出版、 1986年が知の人・松岡正剛さんとの初めての出会いであり、その後、ワーマン, リチャード・S『情報選択の時代』日本実業出版社、1990年(翻訳本)で彼の知を再確認し、そして1994年に私がヒューマンルネッサンス研究所(HRI)の主任研究員として転籍してから、転籍先のHRI(オムロンの研究所)での研修会でご本人にお会いし、日本の花鳥風月について議論したのも懐かしい思い出である。煙草と講義の際のペットボトルが似合う方(当時ペットボトルの水は一般化しておらず、それを要求するのは稀)でした。
また、その年に通産省の「ボランタリー経済の誕生、自発する経済とコミュニティ」という珍しい委員会で、座長の下河辺淳さん、金子郁容さん、委員会の事務局(会社)として松岡さんらとお会いしてから、早30年が経過している。当時下河辺さん、そして金子さんにもお世話になった。
今回の松岡正剛さんの訃報に接し、私の情報学、情報財、そしてボランタリー経済、コミュニティ論、コミュニティ・ビジネス等の研究過程(その成果が、写真に映る私の書籍(41冊)であり、東京都稲城市立中央図書館で所蔵されている)において、大変勉強にそして励みになったことを記して、ご冥福をお祈りする。
合掌 細内信孝
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